旭長寿の森について

代表者挨拶

誇れる存在であれ

　社会福祉法人旭長寿の森は、介護保険制度開始の2000年に、株式会社森長工務店を母体として、大阪市旭区赤川の地に開設いたしました。当法人が社会福祉法人の設立を決意したのは、新規分野へ参入しようという大それた考えではなく、自らの介護経験が発端でした。

　介護保険制度がスタートするまでは、介護は社会問題というよりも家族の問題だと考えられていました。主に家庭の主婦がその任に当たっていました。かく言う私も、4世代同居の中で、その大変さを経験してまいりました。認知症という言葉も確立されておらず、つまりは社会が認知症という病気を受け入れてはいませんでした。繰り返される訴えや話、自分がどこにいるのかも分からずに徘徊、そして繰り出される作話、昼夜逆転、排泄の失敗等、実際に家族で対処するには限界がありました。「誰かが、ちょっとでも助けてくれたら」というのが切実な思いでした。いつ介護から解放されるのか、永遠にこの状態が続くように思われる中で、祖母に辛く当たることもないではありませんでした。そして、祖母を見送った後は喪失感と後ろめたさに襲われました。あの時、もっと他の方法はなかったのか、もう少し別のやり方があったのではないかと、家族の皆が自己嫌悪から立ち直るには時間がかかりました。

　そんな時に私たちと同じような経験をする人が増え始め、介護保険制度の導入を政府が検討するようになりました。こうした社会のニーズに対して、私たちにも何か出来ることはないかと思いました。そして、介護に取り組むのなら営利目的の株式会社ではなく、社会福祉法人として、地域のお役に立って行こうと考えてのスタートでした。

　地域貢献として、初代理事長は、城北公園に200本の梅林を造り、2代目理事長は青少年健全育成のためのメチャハピー祭を立ち上げました。そして、私は3代目として地域エールセンターを設立し、対象年齢を問わない企画を提供しています。今後も社会福祉法人として、社会のニーズに対して、どのような役割を演じ、どのように成長していくことができるかを考えていきたいと思います。

現在、介護人材の不足が問題になっています。当法人もその問題の渦中にいます。そんな時だからこそ、介護サービスの重要性を職員みんなで再確認したいと思います。また、介護サービスは、利用者と職員だけの関係ではなく、ご家族や地域とのつながりの中でこそ、成り立つものだと考えています。

　だからこそ・・・

　ご利用者、ご家族、地域にとって、職員にとって、社会福祉法人旭長寿の森は、いつも誇れる存在になりたいと考えています。時代のニーズは、その時代によって変遷していきます。その時代にあったサービスを実現できるように、ご利用者、ご家族、地域そして、職員がしっかりと手と手をつないでいきたいと思います。

　私たちは、人生で一番新しい今日を、ともに歩む存在でありたいと思います。

【私たちの宣言】

思いを原点に、今までの20年に負けない、これからの20年をご利用者、ご家族、地域と職員とのつながりをつくっていきたいと存じます。
どうぞ変わらぬご支援のほど　お願い申し上げます。

森長　恭子（理事長）

設立のコンセプト

会社情報

沿革